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2020
第201国会 参議院 予算委員会 2020年3月4日
○福山哲郎君 福山です。よろしくお願いします。
今の石橋委員の質疑を聞いていまして、検査は増えない、休業補償は曖昧、極めて残念な状況で、安倍政権、遅い、小出し、危機感なしという感じだと思います。
今、飲食店も、タクシーのドライバーの方も、そしてホテル、旅館、百貨店、小売、本当に今冷え込んでいます。総理や財務大臣はなかなか町に出られないと思いますが、町は悲鳴の声が本当に上がっています。これ、恐らく、十月の消費増税に加えて、このコロナはダブルパンチが本当に増幅して厳しくなっています。安倍コロナ不況ともう近々呼ばれてくるというふうに思います。
私は非常に危機感を持っておりまして、今総理がどういう思いなのか、ちょっとお聞かせいただけますか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) まず、新コロナウイルス感染症の拡大については、まさにここ一、二週間が拡大を防ぐことができるかどうかということについての正念場であり、これ、できる限りの対策を取っていきたいと、こう思っております。感染拡大の防止、そして感染者の重症化を防いでいく、このことに全力を挙げていきたいと思いますし、また医療提供体制、PCR検査も含めて更なる充実を図っていきたいと、こう思っておる次第でございます。
と同時に、今委員が御指摘になられたように、経済への影響が懸念されるわけでございまして、それにつきましては、今度、第一弾を発表させていただきましたが、第二弾として、今年度の予備費、二千七百億円を超える予備費を投入しまして、経済に対する、また雇用を守るため、あるいは所得が減少する方々に対する対応に全力を尽くしていきたいと、このように考えております。
○福山哲郎君 総理、嫌でしょうが、桜を見る会について質問させていただきます。時間が余ればコロナ対策もやります。
安倍総理、前夜祭について伺います。
前夜祭は、安倍事務所がホテル側と、サービスの詳細、契約内容の詳細を事前にホテルと詰めたということ、私は総理の議事録を確認しながら質問をさせていただきます。それでよろしいですね。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 前日の夕食会につきましては、安倍事務所が仲介をしたところでございます。
○福山哲郎君 かねてより疑問に思っていた会費五千円の内訳についてお伺いします。
総理は答弁で、サービスの詳細、契約内容の詳細を事前に詰めたと何度も言われています。まずは、五千円の内訳。消費税は内税で含まれているということでいいですね。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 五千円を、五千円ということでございまして、参加者の方々から五千円を事務所の者が預かり、そしてホテルの領収書を発行し、そしてそれをその後直ちにホテル側にお渡しをしたということでございます。(発言する者あり)
当然、五千円をいただいてお渡しをしておりますので、それらは全て含まれているということだと思います。
○福山哲郎君 ありがとうございます。
続いて、ホテルニューオータニもANAインターコンチネンタルホテルも、サービス料が通常、宴会は生じます。サービス料も含まれているというふうに思っていいですね。これが含まれていないとすれば、安倍事務所への補填、寄附行為とみなされるんで、そんなことはないと思いますが、総理、いかがでしょうか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) これはまさに、今委員がおっしゃったように、全ての提供されるサービス、もちろん、このサービスの中には食費、飲食費が含まれているということでございます。それが提供されている、その対価として五千円をいただいていると、五千円、五千円をお支払をいただき、それをホテル側にお渡しをしているということです。(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 安倍内閣総理大臣。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 今申し上げましたように、全てが入っているということ。(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 安倍内閣総理大臣。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 今、私、指名されたわけでございますが、全てが含まれているということを申し上げているところでございます。(発言する者あり)だから、サービス料も含まれているということでございます。
○福山哲郎君 サービス料は、オータニの場合には一〇パーですから約四百二十円になります。消費税は当時八%ですから、内税ですからこれ本当は端数が出るので変なんですけど、本当は五千円の場合には五千四百円でもらっていただきたいんですけど、約三百七十円になります。つまり、サービス料が四百二十円で、消費税が三百七十円ですから、一人四千二百十円が総理の言われる、これも議事録で言われています、施設利用と飲食のサービスを賄ったということが考えられます。
もう一度、五千円に戻ります。各社のメディアの取材によると、この会は飲み放題だったと聞いております。ホテルニューオータニの宴会の飲み放題の価格設定は二千五百円から三千円です。まあ、総理に敬意を表して安い方にしましょう、二千五百円としましょう。先ほどの四千二百十円から二千五百円を差し引きますと、一千七百十円の残高となります。八百人の出席者ですから、一千七百十円掛ける八百で、百三十六万八千円で施設利用と食事代を出さなければいけません。
総理、これでよろしいですね。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 今委員が飲み放題ということをおっしゃったんですが、私の事務所に確認をしているところでございますが、事務所が記憶するところにおいては飲み放題ではなかったということでございます。
○福山哲郎君 そうしたら、どういう設定だったんでしょうか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) まず、このホテル側とのやり取りにおいては、事務所側の記憶では飲み放題という設定ではなかったということでございますが、いずれにいたしましても、これは、夕食会の価格設定については、出席者の大多数が当該ホテルの宿泊者であるという事情等を踏まえて、会場費も含めて八百人規模、一人当たり五千円とすることでホテル側が、これホテル側が設定したものであり、ホテル側において当該価格設定どおりのサービスが提供されたものと承知をしております。
○福山哲郎君 飲み放題じゃなければ、どういう設定したか教えてください。詳細詰めておられるわけですから。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) これは、ホテル側から飲み放題であるという提示はなかったということで事務所側は記憶をしているということでございますが、その中において、まさにホテル側が飲食を提供する上においてホテル側が設定したものであると、こういうことでございまして、事務所に確認を行ったところ、まさにこれは、先ほど申し上げましたように飲み放題ではなかったということであり、そして、一人当たり五千円とすることで、これはホテル側が設定したものでありまして、ホテル側にお任せをし、そしてホテル側において当該価格どおりのサービスが提供されたものと承知をしております。
○福山哲郎君 詳細をホテル側と詰めておられるので、じゃ、飲み放題でなければどういう設定をしたのかとお伺いしているんです。一人五千円ずつ会費を払うわけです。その人は五千円分で、ちゃんと料理とか皆さん取って、飲物も飲んでおられるわけです。じゃ、どういう形で、じゃ、飲物代セットしたのかお伝えください。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) これは、事務所から聞いたところにおきましては、料理の内容についてはホテル側にお任せをするということを申し上げたということでございます。飲物も含めてホテル側にお任せをするということでございます。(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 安倍内閣総理大臣。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) これは、これは常識であろうと思いますが、ホテル側としては、ホテル側としてはですね、価格に見合った額を提供するということで、こちら側も了解をしていることでございます。
○福山哲郎君 ホテル側にお任せしたら飲み放題ですよ。じゃないと、お客さんから文句出るから。当たり前じゃないですか。
じゃ、逆に言うと、八百人の方が飲物を消費した分そのまま請求するという形ならば、明細書、後で請求になりますよ。事前という話には絶対なりませんよ。そうじゃないですか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) それはですね、それは、まさに今申し上げましたように、八百人程度が宿泊している、ほとんどが宿泊をしているということと、八百人の規模であるということにおいて一人当たり五千円のものを提供させていただくということでございます。
つまり、飲み放題ということの意味は、この出席をした人がどんどん飲んだらそれに対応しなければいけないということではなくて、この五千円という範囲の中でこれは提供させていただくということで、こちら側は理解をさせていただいているところでございます。
○福山哲郎君 大変盛大なパーティーで、おなかがいっぱいになったとか、楽しかったとか出ているんですね。
今言われたようにホテルに任せたのなら飲み放題若しくは後の請求になれば、明細書がないとか、その場の五千円という話は完全に崩れます。まあ、飲み放題かどうかは別に、普通でいうと一人二千五百円ぐらい掛かるとすると、残りが千七百十円です。八百円だと、百三十六万八千円です。
お手元にお配りしたのを見てください。
残念ながら桜を見る会の明細ではないんですが、オータニで、ちょうど同じ鶴の間、六百人の宴会です。オータニさんに迷惑を掛けるので、それぞれの飲物の単価を私は消しました。だから、それは飲み放題だと報道に書かれていたから消しましたが、重要なのは鶴の間です。十八時から二十時、二時間で通常料金四百五十万です。
これは、ただ、料理をたくさん出せば当然割引きがあります。ただし、総理は施設料も含めてというふうにずっと言っておられるので、ただということはないと思いますので、四百五十万の鶴の間の二時間の料金が三分の一だったとしても、百五十万です。さっき、百三十六万八千円です、もう残りは。ということは、料理は無料ですか、総理。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) このニューオータニのこの明細、これはニューオータニが出したんですか。ニューオータニから直接……(発言する者あり)それは違いますよね。で、これを出されることはニューオータニから了解を取っておられる……(発言する者あり)だから、ニューオータニではないということ。で、(発言する者あり)いやいや、いや、ニューオータニの別の宴会で、これニューオータニが、ニューオータニが直接ここに出したという資料ではないわけです。(発言する者あり)ニューオータニがこの委員会……(発言する者あり)いやいや、ここに出典と書いてありますので、ニューオータニがこれを発表しているということなんでしょうか。(発言する者あり)
その中においてですね、その中において、この中身についてでございますが、これはですね、基本的にどういうこの中身になっているか。つまり、これは立食なのか、あるいはこれ着席なのかということでこれかなり違うわけでありまして、中華、これは中華正餐……(発言する者あり)あっ、いや、これがですね、中華、中華正餐と書いてありますが、これは中華正餐ということはですね、これ確認させていただいたんですが、正餐というのは着席、一人一人に料理を提供しているということでございますから、これは根本的にかなり違うんだろうと。
言わば、立食のパーティー、立食のパーティーでですね、一人一人に相当の量を出さなければいけないものと着席の量とは、これは、これはかなり根本的に私は違うのではないかということでございました。
○福山哲郎君 これ、二時間の正規の料理、料金なので立食も着席も変わりません。部屋代ですから、全く施設利用料は変わりません。お答えください。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) これは基本的には、一般的に着席のものと立食のものは、これ相当一人当たりの単価は基本的に違うんだろう、これはまさにそれぞれホテルの営業方針の中で決まっていくんだろうと思いますが、いずれにいたしましても、料金については、この部屋代も含めて設定されたものの中においてですね、一人当たり五千円という価格をホテル側から提示をされ、その提示の上において参加者が五千円を支払をし、そしてホテル側が、から預かった領収書をそれぞれの参加者にお渡しをさせていただき、そして預かった料金をお渡しをしたということでございます。(発言する者あり)
○福山哲郎君 立食と着席は、着席の方が料理代が高いので、逆に言うと部屋代は安くなるんです。立食の方が高いんです、食事代が低いから。
だけど、どっちにしても、例えばさっきの飲物代も、二千五百円じゃなかったとしても、一人二千円は普通は掛かります。そのときに、どっちにしたって、これ四百五十万なんですから、二時間で。例えば、さっき私が言ったように、三分の一になったとしたって料理代ただですよ。例えば五分の一になったって、料理代幾らになりますか。幾らですか、料理代。千円で料理出すんですか、総理、八百人分。これ、ちゃんと説明してもらわなきゃ、総理。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 私がこの明細書について説明する立場には、これはですね、これはそもそもホテルオータニから了解を取って出しておられるものとは違うんだろうと思いますが、そもそもですね。その上で申し上げますと、そもそも、そもそもですね、着席の場合と立食の場合は、これは相当、出されるこの内容についても大きくこれは変わりがあるんだろうと思います。
そしてまた、部屋代につきましては、部屋代というか、この宴会場の料金につきましては、これ、多くは、この前日の夕食会については、多くのほとんどの方々が宿泊をしているという中においてこれはホテル側が設定する部屋代という、宴会場は設定をするものであります。その中でホテル側が御判断されたんだろうと。私は答える立場には残念ながらないわけでございまして、これはまさにホテル側が判断をされたことでございます。
○福山哲郎君 詳細詰めたんだから、事務所とオータニが詰めた内容を御説明してくれればそれでいいんです。オータニからこういう明細書が出ますから、その明細書を取り寄せていただいて、逆に言えば、この場で説明していただければそれでいいんです。そうしたら、五千円の内容、はっきりしますから、それで終わりですから。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) これも何回も答弁をさせていただいているところでございますが、まさに、詰めたということにつきましては、先ほど来私が説明をさせていただいているとおりでございまして、ホテル側とこの料金について、前日の夕食会についてお話をさせていただき、仲介をさせていただき、五千円ということでホテル側が御提示をいただいたということでございます。まさに、これには全てが示されているということでございます。
そして、その中において、明細書につきましては、これも今まで既にお話をさせていただいているところでございますが、明細書につきましては、これは事務所においては保存をしていないし、事務所は受け取ったということを記憶をしていないということでございますが、また、ホテル側は、公開をすることを前提にお示しすることは、営業上の秘密であるということもあり、それは提出することはできないということでございます。
○福山哲郎君 総理は何とおっしゃっているかというと、価格分以上のサービスが提供されたというわけは決してなくと言われているんですよ。
これ、どう見たって価格分以上の何かをサービスされていますよね、だって五千円なんだから。だって、消費税は取られるはずです。サービス料も取られるはずです。飲物代も取られるはずです。幾ら何でも四百五十万のものをただにしたら、それはオータニから安倍事務所に対する、悪いけど、寄附行為です。そうでしょう。
その四百五十万が料理がたくさんだからディスカウントするというのは、それは商売だからあります。そんなことは私は理解していますが、それでも料理はただ同然です。それもオータニからの寄附行為になります。もし、その寄附行為を記載していないんだったら、政治資金規正法上の違反です。それを安倍事務所が補填していたら、これも違法行為です。どっちかです。
総理、説明してください。これ、どう考えても説明できない。こんな安く、だって料理が提供されるわけがない。お答えください。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) これ、まず前提が相当違うんだ、先ほどの、先ほどのですね、先ほどの言わば中華の晩さんというものについては、これは一人一人着席で行われるものと、これは立食で行われるものは、これ相当違いがあるわけでございますし、また、例えば御党の方が朝食会とはいえ千七百九十円で会を開催もしておられる、一人当たり千七百九十円で開催もしておられる。これは着席でやっておられるということでございます。それはそれぞれホテルが判断するわけでございます。
これは、当然、ホテル側の判断でありますから、その中身について私は申し上げることができないのでございますが、まさに一人当たり五千円を徴収をし、そして、それをニューオータニがニューオータニの領収書を発行し、それを立会人の下で、ニューオータニの職員が立ち会っている中でそれを行い、そして預かった料金をお渡しをしたということで完結をしているわけであります。
言わば、後援会等々にはよって収入、支出が発生していないということで、これは記載をしていないということでございます。また、事務所側がこれに補填をしたという事実も全くないということでございます。
○福山哲郎君 安倍後援会の行事だからこれだけ安くできたとしたら、それはそれで問題ですよ。
総理は説明を果たされないので、予算委員会として明細書をオータニから取り寄せていただいて、国政調査権に基づいて求めていただきたいと。
開示は、総理の言われるように経営判断があるならば、理事会を秘密会にして開示をしていただくことを理事会で協議をいただきたいと思います。これは全会一致が条件ですが、当然、国会の行政監視機能として与党の皆さんも御賛同いただけるというふうに思います。
全くもって説明になっていないということを申し上げたいと思います。
委員長、お願いします。
○委員長(金子原二郎君) 後刻理事会で協議をさせていただきます。
○福山哲郎君 もう時間がないので、もう単刀直入に申し上げます。
まずは、総理、二〇一二年五月の新型インフルエンザ対策特別措置法が成立しましたけど、民主党政権のときです、この法案採決について、自民党の、参議院の内閣委員会、本会議はどのような対応か御存じですか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 当時、自由民主党は野党の立場であるということは御承知のとおりでありますが、参議院では前田国土交通大臣と田中直紀防衛大臣への問責決議案が提出をされたところであり、国会全体が不正常な状況にあったことから採決には参加しなかったものでありますが、それに先立つ衆議院段階では、審議に参加した上で賛成の立場で採決に臨んだものと承知をしております。
○福山哲郎君 自民党も国会は欠席しますし、本会議も欠席しますということです。
それから、何でこの新型インフルエンザを我々の政権が特措法を作ることになったのか、総理、御理解、覚えていただいていますか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) これ、法律ができたのは二〇一二年でございますが、新型インフルエンザの発生においては二〇〇九年であったんだろうと、こう思います。これは、自民党内閣から民主党政権にまたがってこの発生の対策を行ったところでございます。こうした対応を、教訓を生かす上においてこの法律ができたと、このように認識をしております。
○福山哲郎君 まさに自民党政権は、インフルエンザが発生した二〇〇九年の五月からずっと千人超えた七月に解散を打ちました。大変な状況の中で解散を打って、翌年には五百万人ものインフルエンザの感染者が出ました。我々、政権の直後、この対応に追われました。そして、この反省に基づいて特措法を作りました。それが特措法です。
加藤厚労大臣、お伺いします。
新型インフルエンザ患者入院医療機関整備事業実施要綱というのがありますが、加藤大臣、御存じですか。
○国務大臣(加藤勝信君) 整備実施要綱があるということは承知をしております。
○福山哲郎君 二月の十八日、この整備実施要綱が改正されたのは、大臣、御存じですか。知らないなら知らないで結構です。
○国務大臣(加藤勝信君) マスク等の対応のためということでありますけれども、ちょっと私は具体的な、どういうものを出したかということは承知しておりません。
○福山哲郎君 総理、ちゃんと聞いておいてください。
これ、実施要綱なんですが、二月十八日に厚労省は実施要綱を改定しています。これ、右が現行で左が改正後なんですけど、小さい字で申し訳ありませんが、新型インフルエンザというのに、全部に等を付加をしています。間違いありませんね、大臣。
○政府参考人(宮嵜雅則君) お答え申し上げます。
御指摘のとおりでございます。
○福山哲郎君 等の中でコロナは読み取りましたか。
○政府参考人(宮嵜雅則君) 御指摘の点は、等の中にコロナが入っているかという御質問でございますが、この変更の通知の趣旨は、この事業により整備してきました個人の防具等が今般の新型コロナウイルス感染症の患者の医療を提供するに当たって使用を差し支えないという趣旨でこういう改正になってございます。だから、等が、で入っているということでございます。(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 宮嵜局長。
○政府参考人(宮嵜雅則君) 再度お答えさせていただきます。
新型コロナウイルスにつきましても活用できるように、この等というのを改正したものでございます。
○福山哲郎君 これ、大臣、この実施要綱は、新型インフルエンザ特別措置法の行動計画に基づく実施要綱です。これ、コロナ読み込んでいますね。大臣、どうですか。
○国務大臣(加藤勝信君) これは、まさに実施において、新型コロナウイルスのために備蓄したマスク等の物資を……(発言する者あり)ごめんなさい、新型インフルエンザのために備蓄されていたマスク等の物資を今回の新型コロナウイルスについて活用できるというふうに直したということであります。
これは、予算事業における措置ということでこういった中身を変えて、中身を拡大しているわけでありますから、新型インフルエンザ特措法の解釈における新感染症に新型コロナウイルスを位置付けるというものとは異なるものというふうに思います。
○福山哲郎君 勝手にこんなものに等を付けてコロナ読み込んでいいんですか。これ、特措法に基づいているんですよ。
○政府参考人(宮嵜雅則君) お答え申し上げます。
今大臣からも御答弁申し上げましたが、あくまでもこの予算事業の要綱について、等ということで、コロナ、新型コロナも位置付けたというところでございます。予算事業でございます。(発言する者あり)
○国務大臣(加藤勝信君) これは、全体はもちろん新型インフルエンザの関係の中で行われた予算事業のこの実施要綱であることはもう委員御承知のとおりだと思います。
したがって、そこでやった予算について、持ったものを違うことに活用しましょうというのはこれだけであって、じゃ、大体、実際、一番下の、しかも予算事業の実施事項の中身を変えて法律自体が変わるわけがないと。まさに法律は法律として解釈していかなきゃいけない、これは当然のことではないでしょうか。
○福山哲郎君 じゃ、この実施要綱の根拠法は何ですか。
○国務大臣(加藤勝信君) 根拠法というのは、それぞれの予算を実施するときに作るのがこの実施要綱でありますから、予算の執行において必要なものとして実施要綱……(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 福山君、もう一回。疑問点あるんだったら質問して。聞いてから。
○福山哲郎君 法律に基づいて予算付けるんでしょう。当たり前じゃないか。それに基づいての行動計画でしょう。
今のは全く納得できない。もう一回答えてください。
○国務大臣(加藤勝信君) いや、確かに広い意味で、それぞれを実施するに当たってそういう法律があったりというのはありますけれども、これは個々の予算事業、これはまさに予算措置があって、それに対してどうやって使いますかというのを書いたのがこの実施要綱ということであります。
○福山哲郎君 じゃ、何でわざわざ改定したんですか。そのまま使えばいいじゃないか。なぜ改定したんですか。
○国務大臣(加藤勝信君) ですから、これは元々、新型インフルエンザのためにそうした備蓄等をしたものを他に転用しようとすれば、そこの部分を変えなきゃならない。まさに予算の実施事業の中身を変えるということでありますから。
○福山哲郎君 新型インフルエンザ対策措置法に基づいて行動計画ができて、実施要綱ができている。ここに書いてあるじゃないか、行動計画においてと書いてあるじゃないか、この第一条に、事業目的に。そんないいかげんな答弁駄目だよ。
○政府参考人(宮嵜雅則君) お答え申し上げます。
今委員御指摘の点は要綱の一番最初のところだと思いますが、行動計画に基づいて要請しているという事実がありますけれども、それを実現するための実施要綱と、あっ、予算事業として位置付けられているものですけれども、予算要綱として、先ほど来からも御答弁申し上げていますように、新型インフルエンザだけではなくて新型コロナにも活用できるようにということで等ということを加えておるところでございまして、あくまでも予算事業の要綱を見直して使用が可能になるようにしたということでございます。(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 三時五分に再開いたします。休憩します。
午後二時五十七分休憩
─────・─────
午後三時十五分開会
○委員長(金子原二郎君) ただいまから予算委員会を再開いたします。
令和二年度総予算三案を一括して議題とし、休憩前に引き続き質疑を行います。
まず、改めて、厚生労働省から、宮嵜健康局長の答弁を求めます。
○政府参考人(宮嵜雅則君) 予算の実施要綱の変更点でございますが、変更したところは、等を加えたというところでございます。この等を加えたというところは、新型コロナウイルスにつきましても準備したものが使えるようにということで等の変更をさせていただいたということでございまして、あくまでも予算要綱上の変更をさせていただいたという整理でございます。
○福山哲郎君 予算じゃなくて、実施要綱の名称を正式に言ってください。
○政府参考人(宮嵜雅則君) お答え申し上げます。
新型インフルエンザ患者入院医療機関整備事業実施要綱でございます。
○福山哲郎君 何の法律に基づいて、何の行動計画に基づいているのか、言ってください。
○委員長(金子原二郎君) ちょっともう一回、聞き取れなかったみたいです。時間、大丈夫です。もう一回。
○福山哲郎君 何の法律を根拠にその予算が実施される要綱なんですか。
○政府参考人(宮嵜雅則君) お答え申し上げます。
あくまでも予算事業として組み立てられておりまして、執行するための実施要綱を作っているという形でございます。(発言する者あり)
○委員長(金子原二郎君) 宮嵜健康局長。
○政府参考人(宮嵜雅則君) 失礼いたしました。お答え申し上げます。
新型インフルエンザ等の対策政府行動計画において、患者の受入れ体制を、診療体制について計画を作成し整備していく中で、必要な事業を実施するために定められた実施要綱でございます。
○福山哲郎君 私は、一昨日、これに基づいた備蓄のマスクとかをどうコロナに活用できるかについての質問をしたくて質問をしました。それは、政府が適用できない、適用できないと言い続けたからです。我々は一月の三十一日から、ここにいる矢田先生も含めて適用するべきだと言っていました。もう現場は二月の十八日から適用していたじゃないですか。適用できないと言い続けて、対策を遅らせて、場当たり的な対応をして感染を大きくした安倍政権の責任は極めて重いですよ。今すぐ適用してください。今すぐ適用して、もう明日からメニューを作ってください。対応してください。
私は、こういうやり方は本当に国民をだますものだと思いますよ。等を入れてコロナを読んだというのは、ある意味、厚労省の職員の良識でした。読めないから等を入れたんです。そこは、現場の職員、頑張っているんです。政治が変なメンツとかで適用できない、できないと言ってきた、ここが大きな問題だと私は思いますよ。
安倍政権の本当に大きな問題点を指摘していきたいと思います。これによって本当に感染対策が遅れたことの罪は大きいと申し上げて、私の質問を終わります。
○委員長(金子原二郎君) 以上で石橋通宏君及び福山哲郎君の質疑は終了いたしました。(拍手)