12/04

2013

「本日、委員会質問」


おはようございます。

昨夜、またもや国家安全保障特別委員会の理事会で、委員長は野党側に一言も発言させずに強行に打ち切り、今日の委員会と地方公聴会の開催を決めました。

地方公聴会とは、国民の皆様からの意見を聞くために最低5日程度前から公述人や傍聴者を募り、開催するものです。前日の夜に強行で地方公聴会の開催を決めるなどという例は、憲政史上初めてです。
怒りを通り越して、情けない思いです。この地方公聴会は手続きに問題があり、到底認められません。

他方、委員会の開催も強行に決められましたが、この法案の問題点を明らかにし、徹底審議を尽くすという思いのもと、悔しい思いいっぱいですが、審議拒否することなく、全てをのみ込んで出席し、質問します。
総理が答弁に入り、NHKによる中継もあります。
また、いつも通り、参議院HPからも視聴可能です。
お時間のある方はぜひご覧ください。


12/03

2013

「連日続く特別委員会・・・障害者権利条約は採決されました」


こんにちは。
昨日も石破幹事長発言の波紋はおさまらず、国民の不安は増すばかり。
今朝も特別委員会が開催され、参考人質疑が行われました。

3名の参考人の意見陳述は、とても納得させられるものでした。
福島の地方公聴会同様、与党推薦の参考人でさえ、「あぶないと思ってしまいました」と言及する有様です。
日弁連の江藤参考人、記者の日比野参考人はお二人とも数々の具体的な問題点を述べられたあと、法案を廃案にすべしと明言されました。
この法案の問題点を把握したい、と思う方がいらっしゃれば、今日の審議はとてもいい議論だったと思います。
https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

会期末まであと3日半。
反対の声が大きく広がる中で、与党は数の力で強引に押し切るようなことをしてくるのかどうか、少し不穏な空気が流れています。
参考人質疑終了後、本来なら散会のはずが、またまた委員長が合意もしていないのに乱暴に委員会を休憩にし、再開に含みを持たせました。今夕、強行で何かをまたやるつもりです。
毎日こんな具合です。日本の議会運営のルールがどんどんくずれていきます。

午後は、外交防衛委員会が開会され、「障害者権利条約」批准のための質疑が行われました。
私は、65分間、この条約について逐条的に解釈を求め、今後の障害者政策について、具体的に質しました。外務大臣をはじめ、それぞれの省庁から前向きな答弁をいただきました。
ようやく採決の結果、批准が決まりました。

多くの障害当事者、関係者、長年支えられた団体、NGO等々の皆様のこれまでのご尽力に心から感謝と敬意を申し上げます。まさに障害者政策の新たなスタートです。
そんな日に、国連のピレイ人権高等弁務官から日本の特別秘密保護法案に対して強い懸念と慎重な審議を促す指摘が行われたことは皮肉なものであり、とても残念なことです。
緊迫した時間が続きます。


12/02

2013

「国民の怒り・不信の声、さらに広がる」


こんにちは。
今日も朝から、参院 国家安全保障特別委員会が開かれています。

この土曜・日曜、あちこちで「がんばれ!」「筋を通せ」「秘密法案はつぶしてほしい!」と励ましの声をいただき、多くの力を頂きました。
ニュース映像等で、私が怒鳴っている姿が何度も映し出されているようですが、本来、私はあんなに声を荒げるような人間ではありません。ただ、与党のあまりにもひどい横暴な委員会運営に強く抗議したい気持ちからです。

そんな最中、自民党の石破幹事長が驚くべき内容をブログに書かれた事実が明るみにでました。
曰く「議員会館の外では「特定秘密保護法案絶対阻止!」を叫ぶ大音量が鳴り響いています」「単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらない」。
曰く「一般の人々に畏怖の念を与え、市民の平穏を妨げるような大音量で自己の主張を述べるような手法は、本来あるべき民主主義とは相容れない」とのこと。

デモは、国民の法的に認められた意思表示の手段です。テロは、犯罪行為です。これらを同列に扱ったこと自体が、大変な問題です。
今回の法案では、国民の「知る権利」への配慮もすっぽり抜け落ちています。
今の政府・与党は、「知る権利」や「表現の自由」といった、民主主義にとって不可欠な最低限の手段を切り捨てようとしています。石破幹事長はデモの大音量を批判していますが、我々政治家が大音量で選挙カーを走らせていることに対する謙虚さがなさ過ぎると思います。デモも選挙カーも、いずれも民主主義にとって必要な装置という点では共通しています。そのことに余りにも無自覚な発言と言わざるを得ません。

本日の審議でも、新しい問題点がまた多く出てきました。
審議されるたびに課題が浮かび上がるという、普通なら考えられないような法案です。
今晩は、原発事故当時のことを日本ペンクラブで講演させていただくことになっています。
特定秘密保護法案についても、議論が出るかもしれません。


11/29

2013

「連日の暴挙・・・答弁も迷走」


こんばんは。毎晩遅くに申し訳ございません。

毎日報告していますが、今日の委員会も、委員長、与党理事の暴挙で荒れました。

まず、理事会がはじまると、野党が要求していた官房長官の出席拒否が表明されました。事前の調整もなく、ゼロ回答。
官房長官がお忙しい場合は、その理由を明示していただければ善処すると、野党側は申し上げました。その結果の説明を求めたところ、ナント、自民党の理事から「日程ではなく、与党と政府の判断で、福山委員の事前通告には官房長官は答えるべきではない」「与党が見る限り、福山委員の事前通告には森大臣が答弁させていただく」等々の発言がなされました。
これには野党理事全員が怒りと驚きの声を上げました。

「なぜ自分達の質問を与党がチェックして、政府と与党に答弁大臣を選別されなければならないのか?」
「なぜ政府に対する質問権を与党に制限されなければならないのか?」
国会のルールも、議員の質問権もおかまいなし。
発言している与党議員は自分がどんなにおそろしい、恥ずかしいことを話しているかも理解できていないと思います。

挙げ句の果てには、私が席についていないのに、またもや強行に委員会をはじめて、時間を経過させてしまいました!

普通なら、ここまで非礼で横暴な運営をされれば、席を蹴って出て行きたいところですが、そうすれば、相手の思うツボ。私の質問時間が、さも審議拒否をしているように映ってしまいます。
グッとのみこみ、委員長の強行のためにムリヤリ短縮された時間で、官房長官も不在の中でしたが、質疑に臨みました。

審議では、森大臣が立法事実として国会でずっと答弁をしていた「特別管理秘密でございますけれども、これは省庁ごとにそれぞれ別の基準によってばらばらに管理されており…」の虚偽性を指摘しました。わが国には、特別管理秘密に係る政府統一基準がれっきとして存在しています。平成19年に自民党政権下で閣議了解されています。現物を示し、大臣に質しましたが、同じ答弁の繰り返しで、らちがあきません。立法の前提でずっと説明してきた立法事実がくずれました。
今回の秘密保護法は、バラバラの基準だから必要だというのが大きな理由でした。

毎日、審議のたびに、政府・与党の横暴な委員会運営がなされているとともに、問題点もどんどん明らかになっています。

さて、明朝はテレビ出演します。
詳細は以下の通りです。
お時間があればご覧ください。

◆読売テレビ系「ウェークアップ!ぷらす」
<日 時> 11月30日(土)8:00~9:25
<テーマ> 特定秘密保護法、防空識別圏について 他
https://www.ytv.co.jp/wakeup/


11/28

2013

「暴挙続く。4党修正案に早くもほころび」


こんばんは。昨日に続き遅くにすみません。まだ国会にいます。

昨日に引き続き、与党の横暴な委員会運営が行われ、委員会開始が2時間以上も遅れるという異常事態になりました。
テレビのニュース等で私が怒鳴っている姿が映し出されているかもしれませんが、あまりにも横暴な運営だったので、つい声を荒げてしまいました。
ニュースに映っていたかどうかはわからないのであえて申し上げれば、委員長は数々の暴挙に対し、謝罪もしたし、委員会の冒頭では各委員の皆さんにもお詫びをされました。
このことをもってしても野党側に非がないのは明らかです。

詳しく紹介するのもばからしいことですが、与党は本当にムチャクチャな進め方をしました。
昨日の運営について陳謝と反省を求めましたが、委員長はなかなか認めず、突然、理事会を休憩の宣言もせずに立ち上がり、委員会室に駆け込んで、委員会を開催してしまいました。普通、理事会で、時間、質疑者、大臣の出席等々を確認した後、休憩して、委員会が始まります。そういったごくごく普通の手続きをすっ飛ばし、休憩の宣言もせずに委員会を開催し、理事会と委員会が同時に「開会中」という憲政史上前代未聞のことが起こりました。
理事会室に残っていた与党の理事も唖然としていました。我々もびっくりしつつも、こんなことは許されないと委員会室に入り、委員長に「休憩もしていない。理事会が開いたままだから委員会なんか始められない!」と迫った場面がテレビの映像に出ていたかと思います。

続いてびっくりしたのが、自ら休憩を宣言してないことに気づいたのか、委員長は自分が開いた委員会を休憩して、ナントすごすごと理事会室に戻りました。まさか戻ることはないと思っていましたが、そのことが休憩を宣言していなかったことの証左です。

ようやくその後、時間の配分や今後の委員会の運営についてなんとか協議を整え、審議に入ったというのが、偽りない状況です。野党側に瑕疵はありません。まるで野党に質疑をさせたくないかのような行動が続きます。

審議では4党修正案について早々にほころびが見え出しました。
維新が主張した「第三者委員会」は、自民党側の修正提案者は「総理に進言や助言をする機関として考えている」と述べ、維新側は「独立した形の強い権限をもつ機関だ」と答えました。森大臣の答弁もちぐはぐで具体的でなかったのはいつものとおりです。

他の委員の質問でも、この法案の欠落している点があちこちに見え出しました。
4党修正案は衆議院で2時間しか審議をしていません。まだ、審議は今日はじまったばかりです。
先が思いやられます。


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