05/16
2014
「安保法制懇報告書、ダンスの議員立法固まる、テレビ出演」
こんばんは。連日、国会の外交防衛委員会では、法案、条約等々審議が続いています。
そんな中、昨日、安保法制懇の報告書が提出され、それを受けて、総理が記者会見しました。
この安保法制懇は私的諮問機関で、法的権限は何も付与されていません。メンバーも集団的自衛権容認派ばかりで、やや正統性に欠けると考えています。「初めに行使ありき」の議論には若干違和感があります。内容の議論はこれからですが、総理の言われた具体的事例では説得力に欠け、集団的自衛権を限定的に行使することは論理的にも難しいと考えます。40年にも及ぶ「集団的自衛権は行使しえない」とする憲法解釈を一内閣で変更するのは、憲法の規範性、法的安定性の観点からも許されないと考えており、今後、議論を深めていきたいと思います。「限定容認」とか「必要最小限」という言葉にごまかされてはいけません。
ただし、集団的自衛権の行使とは異なるグレーゾーンや駆けつけ警護等については、政府・与党で外交・安保を担わせていただいた者として、十分に検討していくつもりです。
また、今日の午後から、私が副会長を務めている「ダンス文化推進議連」の総会が開かれました。これまで何度かメルマガでもお伝えしましたが、風俗営業等規制法(風営法)におけるダンス規制が実態とあっておらず、近隣住民との関係など規制側の懸念にもしっかり配慮しながら、ダンスカルチャーを発信する重要性を踏まえて、時代に合うように、と議論を積み重ねてきました。先日も大阪地裁で、風営法違反に問われた大阪の元クラブ経営者に無罪判決が出されました。
今日の総会では、議連で検討した風営法改正案をメンバー議員、関係団体に説明し、ご意見を伺いました。改正案の概要は以下の通りです。
〇接待を伴わないダンスに関する営業を「風俗営業」から除外する(2条1項1号、3号、4号を削除。キャバレーに関する規制は2号に移行)
〇新たに「ダンス飲食店営業」を創設し、これまで禁止されてきた0時以降の深夜営業も許可制の下で解禁する 等々
今後は、この改正案をベースに各党内での調整に入ることになります。何とか、今国会での成立を目指したいと思います。
さて、最後に、テレビ出演のお知らせです。
明朝、「あさチャン!サタデー」に出演することになりました。
詳細は以下の通りです。
◆TBS系「報道LIVE あさチャン!サタデー」
日時:5月17日(土)5:45~7:30(出演は6:00~)
内容:安保法制懇報告書、集団的自衛権について 他
https://www.tbs.co.jp/asachan_saturday/
05/02
2014
「昨年に続き、ミャンマー訪問」
私は、4月27日のメーデーに参加したあと、翌28日から昨日までミャンマーを訪問しました。テイン・セイン大統領をはじめ3閣僚の他、与党(USDP)テー・ウー副議長ならびに野党(NLD)アウン・サン・スー・チー議長との会談等に臨みました。
私達の一行は、民主党 日本・ミャンマー経済交流推進議連で、野田佳彦会長(前総理)、枝野幸男会長代行(前経産大臣)をはじめ、これまでミャンマーに関係の深い議員で構成されています。私は、議連では事務局長を務めています。
民主化移行後、ミャンマーの発展に日本が寄与することはとても大切なことだと考えています。
私は、昨年、ミャンマーの3大感染症(マラリア、エイズ、結核)対策の視察のために訪問し、今回は半年ぶりになります。ティラワ工業団地を訪れ、ヤンゴン環状線鉄道に乗車し、中央銀行をはじめとした金融システム支援や保健医療分野の状況等も伺い、大変、有意義な訪問だったと思います。
また、ビルマ戦線で亡くなられた兵士の方々の日本人墓地にもお参りをさせていただきました。
詳細はまた報告しますが、とても暑かったです。
04/25
2014
「テレビとイベントのお知らせ」
こんにちは。今日は本会議終了後、鹿児島2区の補欠選挙応援に入っています。
国会では、連日審議が続いていますが、来週は、参議院決算委員会を除いて、ゴールデンウィークに入ります。しかし、その間も、北朝鮮の核実験をはじめ、内外の課題に緊張感をもって対応してまいります。
28日からは民主党のミャンマー経済交流議連でミャンマーを訪問します。ティン・セイン大統領との会談も予定されています。メーデーや地元京都の行事もあり、ゆっくりできそうにはありません。
さて、今日は2件、お知らせがあります。
ひとつめは、明朝、テレビ出演します。
今月から始まった「あさチャン!サタデー」に出演することになりました。詳細は以下の通りです。
◆TBS系「報道LIVE あさチャン!サタデー」
日時:4月26日(土)5:45~7:30(出演は6:00~6:30頃です)
内容:日米関係について 他
ふたつめは、芝居の上映会とトークイベントのお知らせです。
私が副会長を務めている超党派「ダンス文化推進議員連盟」では、風俗営業等規制法(風営法)におけるダンス規制の見直しについて議員立法を検討しています。
この風営法のダンス規制をテーマにした京都の劇団「笑の内閣」による「65歳からの風営法」の公演の上映会が、大阪・ロフトプラスワンWESTで行われます。
昨年に京都の老舗クラブや永田町でも公演されましたが、非常に分かりやすいものとなっています。終演後のトークイベントに私も登壇します。関心とお時間のある方は是非、足をお運びください。
【笑の内閣「65歳からの風営法」】
<日時>4月27日(日) 12:30開場、13:00開演
<場所>ロフトプラスワンWEST(大阪市中央区宗右衛門町2-3美松ビル3F)
04/10
2014
「本日、外交防衛委員会で質問・・・迷走する答弁」
こんばんは。国会では、連日審議が続いています。集団的自衛権の行使の件も混乱してきたような気がします。
本日、外交防衛委員会で質疑をしました。
まずは、安倍政権の各大臣が、何かあれば金科玉条の如く答えている「安保法制懇の検討を待って云々…」の状況についてです。
安保法制懇は、2月4日の第6回会合からなんと2ヶ月以上、65日間も開催されていません。ところが、一昨日、安倍総理はテレビ出演をして、「議論を待つ」と言いながら、「必要最小限の中に含まれる、集団的自衛権もあるのではないか。これは安保法制懇の中でも、主流的な議論になりつつある」と発言されました。
正直、驚きました。
一体、どこで誰がどんな議論をして、主流的な議論になっているのでしょうか。ブラックボックスも甚だしい状況です。今日の質疑で官房副長官に質すと「現在は懇談会の委員の間でそれぞれ詰めの議論を行っている」と初めて認めました。
個別のやりとりをして詰めの議論をしているなら、なぜ懇談会を開催しないのでしょうか。議論を丁寧にやると言いながら、議事録を出さず、すべて密室で議論しています。そして今後、突然あるとき報告書が出てきて、何を議論せよと言うのでしょうか。集団的自衛権の憲法解釈を変更し、またもや数の力に任せて押し切ろうというのでしょうか。
その中で、最近取り沙汰されだした砂川判決。
1959年に出されたこの砂川判決は、集団的自衛権の是非を争ったものではなく、視野にも入っていません。駐留米軍の合憲性について争われたものでした。
もちろん、日本の自衛権に言及していますが、これは個別的自衛権を指すというのがこれまでの通説です。一般的には、公明党の山口代表が言われるように、集団的自衛権を正当化する余地はおよそないものと考えます。ましてや、「集団的自衛権の行使は憲法解釈では認められない」「憲法改正が必要だ」という歴代の内閣法制局の見解は、この砂川判決後に固まったものであり、この砂川判決を前提にしていることは言うまでもありません。
本日も指摘しましたが、かつて大森内閣法制局長官が、この集団的自衛権の関係で「憲法解釈はできず」と見解を出し、砂川判決を引き合いに出して「個別的自衛権の行使のみを認めるもの」旨の答弁をしている(1997年6月10日、1999年5月11日)ことからも、集団的自衛権がこの判決の射程に入っていないことは明らかです。
本日の小松法制局長官の答弁は、相変わらず揺れ動き、非常に問題の多いものでした。日本は法治国家であり、これらの集団的自衛権の見解を示してきたのは、まさに歴代自民党政権です。突然昔の古証文のような砂川判決を持ち出して、集団的自衛権を容認しようという動きは、まさにご都合主義であり、筋が通らないものです。
国民の生命の安全、自衛隊のオペレーション、わが国の根幹に関わる問題だからこそ、このようないい加減なプロセスは理解できません。
まさに「無理が通れば道理が引っ込む」状況です。
03/25
2014
「非核議連、広島視察」
先週は予算委員会質問、採決等とあわただしく過ごし、昨日は、かねてより予定していた「核兵器のない世界を目指す議員連盟(民主党非核議連)」で広島を視察しました。非核議連の会長は岡田克也元外相、事務局長は私が務めています。今回は、4月にNPDI広島外相会合が開催されることに向けて計画したものです。
NPDI(軍縮・不拡散イニシアティブ)は、民主党政権下で当時の岡田外相が世界に働きかけて当時のNPTプロセスに現実的かつ実践的な提案を打ち出すことで、「核リスクの低い」世界を目指すものとして立ち上がりました。参加国は、豪州、ドイツ、オランダ、カナダ、メキシコ、トルコ、UAE等々12カ国で、岡田外相が精力的に各国を訪問し、熱心に説得し、NPDIを始められたことがとても印象に残っています。
政権が自民党に代わっても、このNPDIは継続をされており、広島を選挙区とする岸田外相のもと開催されるNPDIを盛り上げたいという思いもありました。
昨日は、慰霊碑に献花をすることから始まりました。
平和記念資料館を訪ね、広島被爆者団体協議会の坪井理事長、箕牧事務局長と意見交換。お二人から被爆体験の生々しいお話を改めて承りました。
私が2010NPT運用検討会議に出席した際に、事務局長はニューヨークでの国連総会場で原爆展を開催されていました。海外の国連関係者に強い衝撃を与え、核の悲惨さ、非人道性について理解を深めていただいたように思います。
また、核問題の専門家である平和文化センター・小溝理事長、平和研究所の吉川所長、水本副所長との懇談、広島県知事、広島市長への表敬も行いました。さらには、広島赤十字・原爆病院を訪問し、被爆者の方々の白血病等の発症状況等についてヒアリングをしました。
その後、菅政権時、私も深く関わり、創設した非核特使との懇談をしました。非核特使の田邊氏は、これまたニューヨークで大変お世話になった方で、原爆投下前後の広島の街をCGで再現され、映像ジャーナリストとして活動されています。久方ぶりにお目にかかることができました。
核軍縮・核不拡散への取り組みは、現実の国際政治を見れば、NPTの交渉が難しいこと、北朝鮮、イラン問題等々、なかなか動きが見えず、半ば絶望的に感じますが、我々の使命は、あきらめず粘り強く活動をし続けることだと思います。NPDIもそのひとつのチャレンジです。非核議連として、以下のような提言も行いました。ご紹介させていただきます。
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