08/21

2015

「参院安保特委報告12日目」


こんばんは。

今日は、午前中に本会議が開かれ、刑事訴訟法改正案について代表質問が行われました。
法務大臣の答弁が不明確で、小川敏夫議員が2度も再質問する有様。衆議院で、与野党修正協議が整いましたが、まだまだ問題点の多い法案です。

刑事訴訟法改正案が付託される法務委員会では、その前に民主党等の議員立法「ヘイトスピーチ規制法案」が審議されています。画期的なことですが、野党提出の法案が審議され、採決直前になっています。ずっと自民党は消極的でしたが、ギリギリになって自民、公明等から、修正協議の申し出があり、与野党4党による協議が行われており、この法案については改めてご報告したいと思います。

午後からは、安保特別委員会が開かれ、総理出席・テレビ中継で3時間の集中審議が行われました。各党からは、礒崎総理補佐官の罷免要求や武藤議員の議員辞職要求などがなされ、政府・自民党、安倍総理の姿勢に批判が寄せられました。

民主党からは蓮舫議員が質問に立ち、新設される自衛隊法95条の2(武器等防護)の問題、法理上の歯止めがない問題を厳しく追及しました。防衛大臣の答弁が右往左往し、時間を費やす場面が非常に多くなっています。法案の基本的な問題に答弁がブレる場面が多く、秘書官が背後からメモを入れるケースが目立ちます。
さらに、総理の不規則発言(またもや答弁席からヤジを入れ、指摘を受け、撤回)もあり、委員会後の理事懇で、与党理事から、撤回とおわび、防衛相の答弁に対しては委員長から防衛省に注意がありました。

今日の委員会審議の模様はこちらからご覧ください。

次回の特別委員会は、来週25日(火)に、再度、総理出席・テレビ入りの集中審議が行われます。私も質問に立つ予定です。
また、その前日、24日(月)には、参議院予算委員会も総理入りで開催されます。連日の審議が続きます。


08/19

2015

「参安保特委員会報告11日目。紛糾また紛糾。中断また中断」


こんばんは。

先週、統合幕僚監部内の資料を巡って中断・流会した特別委員会の審議ですが、今日から再開されました。
ところが、審議は紛糾し続け、中断を何回も繰り返しました。

民主党からは藤田幸久議員、大野元裕議員が質疑に立ちました。
藤田議員からは、6月に行われた日本・イラン局長級会議の事実関係、その前に在京イラン大使が自ら外務省に赴いて「ホルムズ海峡が日本の国会で議論されていること」について日本側に明確な説明を求めた事実等について厳しく質しました。

実は、8月13日、藤田議員とともに私もイラン大使館を訪問し、ナザルアハリ大使にお目にかかり、一連の事実関係をお聞きしました。
〇イランは外交の基本政策として機雷を敷設する意思がないこと。ましてや制裁解除でこれから原油の輸出を増やそうとする時に考えられないこと。
〇ホルムズ海峡に関する審議により、日本国民の中でイランに対する印象、イメージが悪くなり、長年の友好関係に悪影響があることを懸念していること
〇2013年11月10日、岸田外相のイラン訪問時に、海洋の平和と安定の重要性について一致し、航行の自由の意義を強調した共同声明を発している。
◯なぜホルムズ海峡の事例が議論されるのか、イラン国内でも懸念の声が上がっている。

質疑では、安倍総理のイランに言及した国会答弁の内容、局長級会合の議事録の提出等で中断を繰り返しました。もうほとんど、ホルムズ海峡の立法事実は崩れています。

また、大野議員からは、提出された統幕の資料について、国会の延長について何の議論も出ていない5月の時点で統幕が8月の法案成立を前提としていることの問題。防衛相の指示だったにもかかわらず、大臣がこの委員会まで資料を見ていないことの問題等々も含め、さらに、内容についても、大野議員、小池議員から鋭く数点にわたり指摘され、またもや紛糾につぐ紛糾。

委員会の審議の模様はこちらからご覧ください。中谷大臣の答弁がずいぶん荒れ出したという印象です。

次回は、21日(金)の午後に、総理・テレビ入りでの「我が国の安全保障政策と政府の基本姿勢等」に関する集中審議が行われます。民主党からは蓮舫議員が質問に立ちます。


08/18

2015

「参安保特委報告10日目」


こんにちは。

安保法制特別委員会は、8月11日の流会の原因となった統合幕僚監部内の資料の件について、連日、断続的に協議を続けていましたが、今朝の理事懇談会でようやく決着しました。

本日、理事懇談会に当該資料が提出され、防衛省側からは概ね、「5月に閣議決定した際に、大臣から法案の内容と課題を周知徹底せよ、との指示があり、そのために、課題を整理し、部隊に理解をさせる課題を抽出したもの。法案を先取りしたものではない。また秘密に該当するものではない。ただし、外部流出したことは遺憾に思っている」との説明がありました。
北澤元防衛相からは「外部に漏れたことは問題。また、憲法違反の疑いが濃厚な法案が成立する前に、実力組織である自衛隊を動かすことについてこんな議論をしていることは国会軽視も甚だしい」との発言がありました。維新、共産からも同様の発言がありましたが、資料が提出されたことをもって、流会したまま残っている質疑について、明日の午前中、委員会の開催で合意。

また、懸案事項だった礒崎総理補佐官の参考人再招致については、与党側より「与党としては受けられないが、別途、総理出席で集中審議を開催することで、対応して欲しい」との申し出がありました。
法案の中心人物である礒崎補佐官の「法的安定性は関係ない」などの数々の問題発言は看過できないので、本人に対する質疑を求めたいが、本人をかばい続ける総理が出席するということで、内閣全体の問題として捉え、ひとまずは了とするが、これで一件落着などと考えられたら困る、という趣旨の発言が野党側からもあり、ようやく明日の午後と金曜日の午後の委員会開催も決まりました。

しかしながら、統一見解要求、資料提出要求など、積み残しの重たい課題はまだまだ山積しています。


08/14

2015

「今夕の活動のお知らせ」


こんにちは。

今朝は、会館事務所で、安保特別委員会に向けての資料整理や打ち合わせをした後、防衛省から一昨日の沖縄米軍ヘリ墜落事故に関するヒアリングを行い、現在、京都に戻っています。

お盆休みの方も多いかも知れませんが、安保法案反対への取り組みは休まず続いています。
昨夕も議員会館前で大勢の方が参加して、反対行動が行われました。
今夕、京都市内でも、2つの取り組みが予定されています。

18時から、四条河原町交差点で「安保関連法案に反対するママの会」の街頭演説会が開催されます。
19時からは、京都タワーホテル前で関西の学生たちが集まって、「SEALDs KANSAI」金曜街宣アピールが開催されます。こちらには、蓮舫党代表代行が参加予定です。
私は両方とも参加する予定です。

お時間のある方は是非お越しください。


08/11

2015

「安保法制特別委報告9日目。紛糾し、流会。」


こんばんは。
今日は午後1時から安保法制特別委員会が開かれました。

民主党の大塚耕平議員、小西洋之議員が、非核三原則と法案の関係、武器・弾薬の定義、先制攻撃の懸念、平和主義等々について、官房長官や防衛相、外相等を厳しく追及、何度も中断しました。
その後、共産党の議員の質問の中で、統合幕僚監部内において法律成立を前提とした部隊の運用等の検討が進められていることを示す資料が明らかになりました。大臣は当該資料の存在は認めたものの、内容については確認が必要とのことで、審議は混乱。防衛省も大わらわ。共産党は「それでは審議にならない」との主張。

鴻池委員長は判断よく、委員会を休憩し理事懇談会での協議を選択されました。
理事懇では、北澤筆頭、私からも、「防衛相が承知していないというような答弁をしていたが、知らないならシビリアンコントロールの観点から大問題。知っていたなら、国会軽視。法案成立前に実力組織である自衛隊の運用の検討をはじめるとは何事か。特に違憲の疑いのある法案なのでなおさらである。この資料の内容の確認を防衛省は一刻も早くやるべきだ。審議の環境を整えるのは政府与党の責任だ」と主張。
鴻池委員長から「ごもっとも。今日は流会にしましょう。与党においては協議が整い、委員会が開催できるようご努力をお願いしたい」という発言があり、与党も納得し、理事懇終了。
結局、委員長が散会を宣言し、流会となりました。北沢筆頭からは、防衛相の責任問題への言及もありました。防衛相の責任は大きいと言わざるを得ません。

今日の審議の模様はこちらから。

一方、今日、九州電力の川内(せんだい)原発1号機が再稼働し、「原発ゼロ」が約1年11ヶ月で途絶えました。
九州電力管内では、節電意識の定着に加え、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーが買取りを制限するほど急拡大しており、今夏は電力使用率が90%を超える日はまだありません。2012年に行って以来、政府は、数値目標を定めた節電要請もしていません。なぜなのか。それにもかかわらず「電力の安定供給」を理由としての再稼働には納得できません。

また、私たちは、重大な原発事故が起こった際に、国の責任を明確化する仕組みと、国が避難計画を審査し同意を与えることなどとする法案を今国会に提出していますが、こうした対策もとらず、再稼働の判断も事業者任せ、避難計画も自治体任せで、国が前面に出てこない、極めて無責任なやり方と言わざるを得ません。福島第1原発事故の教訓をどれだけ踏まえているのでしょうか。
火山噴火リスクを過小評価しているのでは、との懸念もあります。国民の不安は高まるばかりです。

安保法案、原発再稼働・・・、国民の思いとはまるで逆行しています。

今日、原発が再稼働しましたが、驚いたことに、総理は休暇を取って昨晩から官邸を離れていました。
危機管理上も再稼働に対する責任を示すという点でも問題です。信じられません。


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