03/24
2017
「2日続けて予算委員会で質問」
こんばんは。
昨日の証人喚問、今日の集中審議と2日続けて質問に立ちました。
昨日の証人喚問は、全国的に注目が高かったので、衆院側の質問者である枝野議員と連日打合せを重ね準備しました。衆院でがんばっていた玉木議員、今井議員、福島議員にも協力、アドバイスを頂きました。
午前中は参院だったので、開会直前の控え室で籠池証人に、委員長と理事2人で、宣誓、その他喚問上の注意等を伝えました。
喚問直前の委員会室は異様な雰囲気ではじまりました。
証人の陳述、委員長質疑、自民党西田議員、そして私の順番でした。
証人陳述の約10分、何を陳述されるのか、どんなものが飛び出すか、じっと耳を傾けると驚くべき内容が耳に飛び込んできました。
国有地の借り上げ条件の変更に昭恵夫人にお願いしたら総理大臣夫人付きの谷査恵子さんからFAXで連絡が来たとのことでした。それこそ、昭恵夫人の関与をにおわせるものでした。
事前に準備していた質問を急遽変更し、まずは虚偽陳述をすれば偽証罪であることの確認をした上で、この「FAX」の言及から始めました。現物のFAXもあり、提出するということで、内容によっては関与の有無を示すものになるかもしれないと考えました。
夕刻には「FAX」が出てきて内容も関与に十分値するものでした。今日の予算委員会の審議でも質疑に立ち、この「FAX」問題に集中しました。
その後、籠池証人には、100万円授受をはじめ、事実確認を主とした尋問に徹しました。
衆院で枝野議員にバトンタッチすることを念頭においたものでした。
(長いので改めて公開します)
数日前から主張していたように、やはり籠池証人一人の喚問では事件の全貌解明にまったく至りませんでした。案の定、かえって新しい問題が噴出しました。
昨日の証人喚問が終わった直後から、自民党は「事実が明らかになった」「籠池氏が嘘をついている」という今一つ根拠のわからない主張を展開していましたが、昭恵夫人もフェイスブックで反論を展開されていました。
しかしながら、これらの反論が何となく空しく聞こえた人も多かったのではないでしょうか。
私は証人喚問をやったことで審議の土俵が少し変わったと考えています。
民間人にもかかわらず、籠池証人が偽証罪のリスクを理解しながら証人喚問を受けたことは(真偽は別として)、参議院として重く受け止めなければいけません。その証言に対し、いわゆるフェイスブックやテレビ等で「昭恵夫人が反論した」「誰々が否定した」となっても説得力では全く比較になりません。
なぜなら、証人喚問の証言は裁判の場においても証拠能力を有するほどのものだからです。それぐらい宣誓は重いのです。
だからこそ、当事者を同じステージである証人喚問の場に呼ばなければ、なかなかおさまりがつきにくくなってきました。より混迷が深まっています。
今、最も情報開示をせず、不誠実な対応を重ねているのが、財務省です。なぜ情報を出せないのでしょうか。とても不思議です。
時間だけが経過していますが、次から次へと新事実が明るみになり、籠池証人以外は当事者が好き勝手言い合っている状況です。
また、本日の審議の際、一部で、昭恵夫人と籠池夫人とのメールの開示を民進党が反対した、拒否した、との報道がありました。全くの誤りです。
今日の予算委員会前の理事会において、ある自民党の議員が、安倍昭恵夫人から出されたというメール全文と抜粋を委員会で資料として配布したい、とありました。
ただ、それがほんもので、メール全文が本当にすべてか、抜粋はまさに恣意的に選択しているものであるので、その正確性が判断できないものであると指摘しました。そのことに与党理事も同意して、与野党一致で合意の上で、配布しないこととなったものです。今回のことはよくあることで、野党側の資料配布ができなくなった例もあります。
本当に長い一週間でした。応援や激励の数々、本当にありがとうございました。
さて、今週末、2本テレビ出演することになりました。よろしければご覧下さい。
◆日本テレビ系「ウェークアップ!ぷらす」
【日 時】3月25日(土) 8:00~9:25
http://www.ytv.co.jp/wakeup/
◆NHK「日曜討論」
【日 時】3月26日(日) 9:00~10:15
http://www4.nhk.or.jp/touron/
03/18
2017
「3/16委員会視察報告」
16日の参議院予算委員会の視察の簡単なご報告をします。
大阪府と近畿財務局、大阪航空局のヒアリングは、参議院としての視察で、それぞれ大阪府は教育長、そして近畿財務局長、大阪航空局長が出席して始まりました。
大阪府からは一定の資料の提出があり、特に近畿財務局とのやりとりは具体的な日付の特定も含めて成果がありました。
いわゆる「ニワトリが先か、卵が先か」のやりとりですが、大阪府の私学審議会の認可適当の判断と近畿財務局との有償貸付契約のどちらを先にやるか、綱引きをしていた様子が垣間見えました。会談記録がないことを理由に、近畿財務局がこのやりとりの具体的な日付の特定を避けていたのが印象的でした。
ただ、なぜか大阪府も記録は廃棄したとしており、国の財務省とのやりとりを地方自治体が残さないなどということはありえません。
近畿財務局も面談記録の問題は歯切れが悪く、さすがに全てを廃棄したとは言い難い雰囲気を出していて、国会の答弁とはやや異なる感じでした。特に、この森友問題が発覚した後の、森友側との接触記録は、残してあるが、何回かは言えない、という極めて曖昧なものに終始しました。資料の提出は甚だ不誠実なものでした。
このヒアリングは、国会での審議とは、また違った意味での成果があったように思います。院の派遣なので議事録も正式なものが開示される予定です。
続いては、森友学園小学校建設地の視察です。
実は、当日の午前中まで、視察を受け入れてもらえるのか、誰が出てこられるのか、はっきりしない状況でした。参議院事務局から、午前の視察が終了した前後ぐらいに、籠池理事長自身が受け入れ、迎える旨の報告がありました。
与党の理事とも協議し、視察を申し入れしたのは参議院側なので、どなたであろうと訪問することに決めました。その時点では参考人招致を認めていない状況の中で、よく決断していただいたと思います。
一部を紹介します。
*****
<小学校入口で>
○籠池 どうも皆さん、きょうはようお出でいただきました。この瑞穂の国記念小学院の建物の建築費の中には、安倍総理の寄附金が入っています。これをお伝えしておきます。それでできております。したがいまして、この建物について、どうぞ賠償をしていただきたいと思います。
我々のほうは、一生懸命これをつくり上げてきたのですが、何らかの関係でそれが、瑞穂の国記念小学院の設置認可が留まってしまう、我々は取り下げてしまいましたが、この建物が、終わっております我々の建設屋さん、そしてそのほかの業者、全てに影響が出ています。私のほうの学園でも、たくさん影響が出ます。これらの先行投資をしていますから。
そこについて、我々がこの学園をつくり上げようとしたのは、皆さん方のご意志があってこそやと思っています。しかも、そのご意志の中には、誠に恐縮ですが、安倍内閣総理大臣の寄附金が入っておりますことを伝達します。
*****
<小学校校舎内で>
○委員 冒頭に、安倍総理の寄附金が入っているのだとおっしゃいましたが、それはいつ、お幾らくらい、いただいたと。
○籠池 平成27年の9月に安倍昭恵総理夫人が私どものほうの講演会に来られたときに、そのときに、「どうぞこれお使いください。すいません、お使いください」と。「一人でさせて申しわけない」と。「これはどなたからですか?」「安倍晋三からです」とおっしゃった。「どうしましょうか?」と、「これは領収証はどういたしましょうか?」と。「いや、それはもう結構でございますので」ということで、私はそれでこちらのをいただいたと。それは全部、名前は書いておりませんが、日付が入ったものがそこにありますので。
ですからそういう意味では、安倍総理がおっしゃっていましたが、なにかしつこい人間で、事務所のほうも云々というくだりがあったと思いますが、平成27年の9月には、そのようなものをいただいていたということは、心と心が一緒だったのだというふうに、当然のことながら認識いたしました。
○委員 幾らですか?
○籠池 100万円
○委員 今、これだけ建物が立っている中で、今、認可を取り下げられたわけですが、どういう、いろいろプロセスもあったと思うのですね。財務局側ともあったでしょうし、そういうプロセスも含めて、今どんなお気持ちですか?
○籠池 いや、それだったら、初めから私学審議会の認可をおろしてもらわなかったら、取りかかれなかった。だって、今ここで、9分(ぶ)、8分ぐらいこれできていまして、はしご段を外された関係ですから。「おまえら、倒れよ」という感じになってくると思います。もう当然、「潰れてしまっていいのではないか」という形。わかっていると思いますよ、「ここで手を引けば倒れるな」という。そういうふうな事柄というのは、なにか“潰し魔”みたいな感じと僕は思っています。
たくさんの労働者の方、社長のところだって労働者の方がたくさんいらっしゃる、建設作業員。我々のところでもいます。その人たちは、あとどのようにして生活してくわけですか。たくさんいるでしょう、150名どころか、もっとたくさんいますよ。ですから、先生のところの党なんていうのは、やはり「労働者のために」とおっしゃっているわけでしょ。そうじゃなくて今回、認可を取り下げた段階でそういうふうな結果になることはわかっているわけですから。これはおかしいと思いますよ、やっぱり。おかしいです。
*****
○委員 学校建設に当たって行政と交渉しましたよね。その過程で、鴻池議員以外に、政治家に相談したり、あるいは口利きをお願いしたりした事実はありますか。
○籠池 それはない。そういうことはありません。
○委員 結果的にこういうことになったわけだが、先ほど、もともと認可してくれなかったほうがよかったのじゃないか、と。そんな中で「認可適当」ということになって、今、やはり一番、籠池さんにとって「この人は許せない」という方は誰でしょうか。その機関はどこでしょうか。
○籠池 大阪府ではないですか。大阪府の松井知事ではないですか。ああいうふうな、なんというか観測気球をして、世論を誘導して、「あそこの学校はとんでもないところや」と言い出したところが一番いかんのではないですか。大阪は、大阪市も大阪府も、地方政権の維新が持っていますから。維新だって、私はよく知り合いはおりますよ。いろいろ相談もしています。口で言えば、すぐ出ます。
12/14
2016
「まさかの2度目のカジノ延長。国会攻防続く」
こんばんは。今、参議院本会議が終わりました。
このあと衆議院で攻防が続きます。
カジノ法案をめぐって会期末まで混乱は続いています。
衆院でわずか5時間の審議で、かつ強行採決で送られたことに、参院側では与野党を超えて「おかしい」「もっと審議すべきだった」という声がありました。参院では衆院の3倍の時間の審議を行い、論点が明らかになるにつれ、国民からも不安が広がりました。
民進党はそもそも反対を決めていたのですが、昨日、与党側からも修正が提示され、依存症対策の明示と見直し規定を入れて、衆院に再送付されることになりました。もちろん反対しました。カジノ法案は実質賭博解禁法です。日本の刑法185・186条には明確に賭博が禁止されています。この違法性阻却事由も明らかではありません。
会期をあと1日に控え、まさか、カジノ法案で会期延長をするとは考えられませんでしたが、先ほど与党が3日間の会期延長を表明しました。まさかの議員立法でのカジノ延長です。数の力のない野党は、あらゆる手を尽くして自民党の数の横暴に対抗しています。
年金カット法案も本当に出来の悪い法案です。物価が上がっても賃金が下がれば年金が下がる仕組みが導入されており、年金受給者の生活保障機能が失われる恐れがあります。また、政府は将来世代の年金水準を確保するとしていますが、その論拠は曖昧です。政府は今後ナント100年間、賃金が上がり続けるという試算を出しています。賃金が上がり続けるならば、この法律は必要ありません。論理矛盾です。まさに、その場しのぎの年金カット法です。100年安心だったのではないでしょうか?
参院の審議で、何とか、現実の物価変動、賃金変動に即した、まともな試算を年内に提出することを政府が言及しました。採決は甚だ不本意ですが、数の力で押し切られることになりました。
この臨時国会は、数の力のなさを痛感するとともに、安倍政権による強行採決が常態化したものとなりました。外交案件も課題山積ですが、安倍外交が順調にいっているようには見えません。日ロ首脳会談も注視が必要です。
昨日、沖縄の名護の海岸でオスプレイが不時着した報道が流れました。映像を見れば、オスプレイは大破しており、「不時着」という言葉のイメージとは程遠い状況です。「不時着」ではなく「墜落」の方が適切な表現なのではないでしょうか…。
沖縄の住民の皆様に被害がなかったことが何よりの救いです。
これから衆院の攻防がはじまります。
12/09
2016
「国会、そしてボクシング」
こんばんは。
本日、自民党が「ブレない、断固反対、ウソつかない」と選挙で公約にしていたTPP協定と関連11本の法律が参議院本会議で承認・成立しました。
○トランプ次期大統領がすでに承認しないことを表明しており、アメリカが参加しなければ、この協定が発効することはありません。
○関連する11本の法律もTPPが発効しない限り(1本を除き)、施行されません。
なぜ、承認も施行もされない見通しの協定と法律を長々と審議し、通すのでしょうか(衆議院では強行採決)。
こんなことは前代未聞であり、「いったい何なんだ?」という感じです。訳がわかりません。
来週は会期末を迎えますが、年金カット法案、カジノ法案と続きます。国会は波が高くなりそうです。
話題をガラッと変えますが、昨夜20時過ぎから、東京の後楽園ホールでボクシング「東洋太平洋ライトフライ級タイトルマッチ」が行われました。地元の京都府城陽市出身のチャンピオン・ 拳 四朗(けん しろう)選手
の初防衛戦でした。
拳 四朗選手の父親で、所属するBMBジムの寺地永会長とは長年の友人です。時間があれば、応援に行くようにしています。昨夜は、初防衛戦にもかかわらず、わずか3ラウンドでTKO勝ち。圧倒的な強さでエキサイティングな試合でした。これでプロ入り9戦9勝。こんなに強いのに拳 四朗選手は、普段はとてもはにかみやの好青年です。
来年には、いよいよ世界への期待がかかる素晴らしい選手です。がんばれ、ケンシロウ!
12/08
2016
「雑感」
こんにちは。
国会は延長され、あと1週間で閉会を迎えますが、それぞれの法案処理に関して異常な状態が続いています。
衆議院では、TPP承認(トランプ次期大統領が離脱表明したにもかかわらず)も年金カット法案もカジノ法案も、すべて強行採決で参議院に送付されました。
審議時間は、年金カット法案でわずか22時間、カジノ法案で驚くべきことに5時間という有様です。これは、法案に問題点があっても、反対の意見があっても、それを審議で明らかにせず、政府与党の数の力で問答無用にすべて押し切るということです。
言わば「国会の審議はいらない」ということに他なりません。
安保法制でむき出しにされた安倍政権の姿勢が常態化しています。
三権分立における立法府の存在がないがしろにされています。
昨日の党首討論でも、蓮舫代表はカジノ法案の問題点、強引かつご都合主義的な議員立法の扱い等々、鋭く迫りましたが、総理は聞かれたことに答えず、長い答弁(時間稼ぎ)を繰り返しました。
議会とは何の為にあるのか?数さえあれば何をやっても許されるのか?
民主主義の根幹が、立憲主義とともにこわれかけています。
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