03/05
2020
新型コロナウイルス ~予算委員会、党首会談
今週から、参議院の予算委員会での審議がはじまりました。
私もこれまでに二度質問に立ち、新型コロナウイルス感染症対策に関して、マスク等の備蓄状況、検査体制の課題、学校の一斉休業等について、総理や厚労大臣等を質しました。
昨日の委員会では、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく「行動計画」を踏まえて行われている「新型インフルエンザ患者入院医療機関整備事業」について取り上げました。
新型インフルエンザの患者を診察する際に使うことになっているマスク等を、新型コロナウイルスの患者に対しても使えるようにするため、2月18日、厚生労働省は事業の実施要綱について、「新型インフルエンザ等患者入院医療機関整備事業」と「等」を加える改正をおこない「等」の中に、新型コロナウイルス感染症を読み込んで、適用できるようにしていました。少し驚きました。
なせなら、一方で、国会の審議では、1月末から再三にわたり、新型インフルエンザ等対策特措法を適用すべきだと野党が求めてきたにも関わらず、政府は適用できないと拒否し続けてきたからです。
2月中旬の時点で、「等」で新型コロナウイルス感染症を読み込むという判断は、厚労省の現場の危機感の表れであったと思います。その後も「適用できない」と言い続け、場当たり的な対応を繰り返し、対策を遅らせてきた政府の責任は極めて重いと考えます。
今さら、安倍総理が「新型インフルエンザ等対策特措法」の改正で野党に協力を求めるということで、昨日、党首会談を開きましたが、枝野代表からも、他の野党からも「すぐに現行法を適用するべきだ」と主張したことは当然です。私も同席しました。
新法施行までまだ10日ほどかかります。一日も早く感染防止に努めることの方が優先です。
現在、残念ながら検査件数も増えず、検査してほしいが検査がなされないという状況も変化はありません。一方で、感染者は毎日増え続けています。
経済的には、学校一斉休業、イベント中止、観光客減をはじめ、すでに大きな損失や資金難が生じています。危機感でいっぱいです。「安倍コロナ不況」が招来しつつあります。
一日も早く収束させて、不安から安心に転換していかねばなりません。
「緊急事態宣言」に注目が集まっていますが、現状では、宣言する状況ではない、と安倍総理は認識を示されました。法律が施行される10日も2週間も先の状況を懸念する以前に、やらなければいけない足下の課題が山積しています。
検査の拡充、マスク・個人防護服の供給、特に医療機関への供給は地域の医療崩壊を招かないために焦眉の課題です。政府に何度言っても改善されません。なぜなのか。学校一斉休業の影響を最小限に抑えること、こういった今ある問題から目をそらしてはいけません。