08/22
2017
「現在の心境についてお伝えします。」
民進党代表選挙が昨日8月21日から始まりました。
何人かの党員、サポーターの皆さんから「福山はどうするのか」「どう態度を表明するのか」という問い合わせをいただいています。
今回の代表選挙に関しては、いまだ熟考中です。
2015年、16年に続き3年連続の代表選挙になりました。
岡田代表、蓮舫代表のもとで、ともに幹事長代理として仕えました。そのお二人を、それぞれ支えきれなかったことの責任を強く感じています。
党の信頼は回復するどころか、失望が広がり、批判の声が大きくなってきているような気がしています。
一方で、このこととは全く異なる想いもあります。
今回、立候補を表明されている前原誠司さんと枝野幸男さん(年齢順)への大きな期待です。
私はお二人とは、新党さきがけ、民主党、民進党と20年以上にわたってずっと同じ政党で活動を続けてきました。
前原さんとは1995年からさきがけ、京都の民主党を立ち上げ、ともに政権交代を目指して歩んできました。自民党や共産党が強かった京都で、党勢が厳しい時も、この国のために働きたい、という一心で一緒にがんばってきました。過去の前原さんの代表選挙は負け戦も含めて、微力ながらすべて応援をさせていただきました。今回も同様の思いです。前原国交大臣時代、私は外務副大臣として現在の観光政策につながる仕事をお手伝いしました。常に私の前を歩かれていた尊敬する先輩であり同志です。京都の仲間としては、前原さんにがんばっていただきたい気持ちです。
かたや枝野さんは、日本新党、さきがけ時代から若くして大変な論客で、薬害エイズでの活躍は私にとって憧れの存在でした。そして、あの東日本大震災の際には、官房長官-官房副長官として原発事故、被災地支援に寝食を忘れて不眠不休で取り組みました。厳しい時間でしたが、この人が官房長官でよかった、と何度思ったかわかりません。野党転落以降、枝野幹事長のもと、私は政調会長、幹事長代理として、ともにもがき苦しんできました。信頼は揺らぎません。
私にとっては、お二人はどちらも安倍政権に対峙する民進党の代表にふさわしいと思います。失礼な言い方をすれば、どちらが先に代表になっていただいてもいい。
私にとってはこの二人のどちらかを選択せよ、とは、かなり酷なことです。何度も自問自答を繰り返していますが、なかなか答えは出てきません。
かつて民主党が、鳩山さん-菅さんの二人で国民の期待を集め、政権交代まで至ったように、今度は、前原さん-枝野さんがガッチリ手を組んで、二枚看板で再出発していただければ、民進党は落ち着くし、安定すると考えています。お二人なら民主党政権の失敗を反省し、糧としていただけると思います。
保守対リベラルの戦いなどとマスコミは言いますが、ナンセンスです。
二人の幅と奥行きがあって、民進党は初めて国民政党、政権政党足りうるのです。
また、新鮮味がない、などと言うマスコミもいますが、これもおかしい。
安倍総理や麻生財相はいったい何度目の登場でしょうか。
前原さんも枝野さんも安倍政権の閣僚に一歩も引けを取りません。
だからこそ、お二人が手を携えて民進党を再生し、来たるべき総選挙に臨んでほしい、と考えています。
安倍政権の支持率が落ちる中、民進党への叱咤激励を含む期待は少なからず存在しています。先般の仙台市長選挙や横浜の市議補欠選挙ではいずれも自民党系候補に勝ちました。
党内の代表選挙とはいえ、選挙はヒートアップします。それでも、お二人が冷静に党全体のことを考え、安倍政権と対峙する未来ビジョンを語り、国民の期待を集めるために、ともに協力していけるような代表選になることを切に願っています。
投票する我々も代表に責任を求めるだけでなく、我々自身が党のために何ができるか、何をしなければならないかを自省し、代表を支えていかなければならないと思います。
それは、民進党のためだ、とかいう小さな話ではありません。信頼される野党第一党が存在することが、国民のため、緊張感ある日本の政治を創るために必要なことだと信じます。
言葉足らずですが、困難な選択に苦慮している、現在の心境を報告させていただきました。党員サポーターの皆様、広く福山に関心を持っていただいている皆さまのお声を頂戴し、これからの代表選挙期間を通じて、判断していきます。
昨日の代表選候補者お二人の共同記者会見は、こちらでご覧頂けます。
https://www.minshin.or.jp/article/112470/