08/03
2015
「安保法制特別委員会報告5日目。参考人質疑に立ちました」
こんばんは。いつも応援いただき、ありがとうございます。
昨日は朝からNHK「日曜討論」に出演し、その後、京都に戻り、地域の運動会や「鴨川納涼2015」で露店を出されている各県人会の皆さんにご挨拶。むちゃくちゃ暑かったです。多くの方々に激励をいただきました。
夜には東京に戻り、夜半まで質問準備。
今日は一般質疑でしたが、その冒頭に「法的安定性は関係ない」と発言した礒崎総理大臣補佐官の参考人質疑が行われました。補佐官の国会招致は憲政史上初めてです。
質疑は15分で野党1党のみ。野党を代表して、民主党から私が質疑に立たせていただきました。わずか15分で詰め切るのはとても難しく、かなり緊張しました。
案の定、礒崎補佐官は神妙な面持ちで陳謝。発言もあっさり取り消し。辞任もしない。本心を隠して逃げの答弁ばかり。
総理からも本人からも進退の話がなかったことも明らかになり、総理が補佐官を守り続ける姿勢が浮き彫りになりました。
参考人質疑では、彼の過去の数々の暴言を紹介し、本人に確認したところ、発言そのものを否定したものは一つもなく、こんな発言をしている政治家が本当にいるのか、とあきれました。
今日、指摘したのは次のような発言です。驚くような発言ばかりです。
まず、問題となっている発言をした前日の2015年7月25日に大分市で「必要かどうかも議論しないで法的安定性を欠くとか、法的安定性でね、国守れますか、そんなもので守れるわけないんですよ」と発言。
これが本当に法的安定性が重要だと考えている人の発言でしょうか。
そして、月刊誌『Journalism』の2015年6月号での対談での発言。
「今のところ、私たちの所に「解釈の変更は憲法違反だ」と言ってきている人はいません。(中略)今回の憲法解釈の変更が違憲という話は聞いたことがないです。」
本当に違憲という話を聞いたことはないのでしょうか。いったいどんな国民と対話をして政治をしているのでしょうか。こんな感覚の持ち主が本当に安全保障法制の担当でよいのでしょうか。
今年2月21日には盛岡市で「憲法改正を国民に一回味わってもらう。『憲法改正はそんなに怖いものではない』となったら、二回目以降は難しいことを少しやっていこうと思う。」と発言。
「味わってもらう」とはどういう姿勢でしょうか、上から目線にもほどがあると考えます。そもそも憲法改正の選択権は主権者たる国民にあり、立憲主義のもっとも大切なことを理解していないと言わざるを得ません。
そして、2013年11月7日のツイッターでの「キャスターが『廃案にさせなければならない』と明確に言った。明らかに放送法に規定する中立義務違反の発言だ」。
番組を名指しして報道の自由に介入した例です。政府高官としてあってはならない行為です。自民党の体質がよく現れています。
いま読まれた皆様も驚かれたことと思います。
今日の質疑の模様をぜひご覧ください。(参院HP)
報道の自由に介入し、国民の声を聞かず、「法的安定性」「立憲主義」もおかまいなし。
これが安倍政権の体質そのものなのでしょう。
他にも礒崎補佐官の問題発言はまだまだあります。今日紹介したのはほんの一部であり、一日も早く辞めるべきであると考えます。