11/07

2013

「温暖化対策目標、驚きの連続でした・・・」


こんにちは。
今日の参議院外交防衛委員会で質問に立ち、来週から始まるCOP19(気候変動枠組条約 第19回締約国会議)の対応について、外務大臣や環境省に問いただしました。

今朝、「2005年度比3.8%減」との報道がありましたが、この目標が、いつ、どこで検討されているのか、全く分からないという驚くべき状況が判明しました。
今年1月に総理から「ゼロベース」での見直しの指示があった後、その議論はどこで行っているのかを尋ねましたが、事務的に調整というのみでした。
温対法上、意思決定は温暖化対策推進本部で行うことになっていますが、1月の総理指示以来、目標について何と一度も開催されていないことが明らかになりました。普通なら考えられないことです。
また、目標についてどこで決めるのかと尋ねたところ「検討中」との答弁でした。COP19があと4日後に始まるというのに、決定内容のみならず、決定する会議についても決まっていないのです。

さらに、今朝の報道では「2005年度比3.8%減で固めた」とされていましたが、外務大臣は「まだ決まっていない」と報道を否定する姿勢に終始しました。

この「2005年度比3.8%減」は「1990年比約3%増」であり、2012年まで京都議定書の下で、「1990年比6%減」の約束を実行してきた日本が、それに比し、CO2排出を3%も増やしますと、世界に向かって宣言するのでしょうか。これも驚くべきことです。

民主党政権で、私が外務副大臣をしていたときに、COPの政府代表団に参加してもらった経団連や連合、NGO・市民団体を代表団から外していたことも明らかになりました。

この目標を話し合う、経済産業省と環境省の審議会も10月にストップしたままです。誰が決めているのかもわからず、密室の中で決められようとしています。気候変動問題に長く関わってきた私としては、この不誠実な対応に怒りを通り越して、あきれてしまいます。
世界中で気候変動による異常気象が頻発しており、また、日本においても台風や竜巻等々で被害が出ており、政府の無関心さに猛省を求めていきたいと思います。

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