12/24
2010
来年度予算案、閣議決定
こんばんは。
多くの皆さんは、クリスマス・イブを楽しんでおられるかもしれません。
私は、さっきまで官邸でした。
今晩6時からの臨時閣議で、平成23年度予算案を決定しました。民主党政権として初めて一から編成した予算です。
総額92兆4116億円、「国をよい色(924116)にぬり替える」予算です。
菅総理が実行したいと言われていた多くの政策を詰め込んだものになっています。一言で言えば、「元気な日本復活予算」です。
まず、将来につながる成長と雇用について重点化をしました。
日本の未来を担うべく科学技術予算を維持しながら、特に科学研究費については3割増としました。また、企業を元気にし、雇用を充実させるために、法人税の実効税率を5%引き下げ、雇用促進税制を導入しました。
一方で、国のかたちを変える大改革が進もうとしています。
あれほど中央省庁が自らの権益だといって手放さなかった補助金について、一括交付金化という、我々の地域主権戦略に掲げる大目標の第一弾を今回の予算案で実現しました。
当初、今年の夏前までは、全省庁で28億円しか一括交付金化できるものはないという主張がありましたが、その後、菅総理や片山総務大臣、各大臣の強いイニシアティブもあり、結果として5120億円という大変大きな金額を一括交付金化することになりました。地方交付税はしっかりと維持しつつも、国の出先機関の改革も含めて、地域主権への大きな変革がスタートしています。
また、見落とされがちな弱者への配慮もしています。
例えば、新卒者雇用について120億円、待機児童ゼロ作戦ということで保育所等の整備等に200億円、難病対策は初めてHTLV-1対策に10億円をつける等々の改革をしました。
また、事業仕分けの指摘を受けて、それぞれの事業から一つ一つムダなものを取り出して、財源を捻出しました。
こんなことを言い出すときりがありませんが、縦割りの比率の変わらない今までの予算ではなく、メリハリのついた予算ができました。このことを日本の元気が復活する、すなわち、地域が、お年寄りや若者が、企業が、みんなが元気を出せるような最初のスタートの予算にしていきたいと思います。
とにかく、この予算案を一日も早く成立させることが、次の私たちの使命だと考えています。
菅総理のリーダーシップをはじめ、各大臣の御努力はもちろんのこと、本当に多くの関係者にお力をいただきました。
私にとっても、きっと思い出に残る予算編成、クリスマス・イブになったような気がします。
まだまだ年末まで、政府の仕事は続きます。