01/26
2006
環境委員会
1月16日、17日に環境委員会として、 京都府及び兵庫県における環境保全及び公害対策等に関する
実情調査のための視察を行いました。
京都府では、京都市の環境行政について説明を聴取した後、
京都市の環境保全活動センターである「京エコロジーセンター」、廃食用油バイオディーゼル燃料化 事業を行う
京都市南部クリーンセンター、太陽光発電システムを中心に
積極的に環境問題に取り組む京セラ株式会社の本社を視察しました。
また、兵庫県では、下水汚泥からバイオ天然ガスの製造実証事業を行う
神戸市東水環境センターを視察した後、尼崎市役所において、
アスベスト問題で、尼崎 市、株式会社クボタ及び患者団体の皆さまと意見交換等を行いました。
以下は、視察の模様をおさめた写真です。
<京エコロジーセンター>
京都議定書が採択されたCOP3を記念して、家庭、地域、職場、学校などあらゆる場所で、環境にやさしい実践活動の輪を広げるための拠点として開設されま した。 市民から公募したエコメイトと呼ばれる環境ボランティアが館内案内などを行います。
建物には、屋上の太陽光発電、地熱利用、雨水利用、高断熱外壁をはじめ、省エネルギー型設備が多く導入されるなど、様々な環境配慮が施されており、建物か ら排出されるCO2量を約30%削減できるとのことです。
< 京都市南部クリーンセンター >
家庭や事業所から出る廃食用油を回収・精製し、環境にやさしいバイオディーゼル燃料として再利用する事業をおこなっています。このバイオディーゼル燃料化事業には、使用済みてんぷら油のリサイクル、年間約4000トンの二酸化炭素の排出抑制、排ガスのクリーン化、生きた環境教育、地域コミュニティーの活性化の五つの効果があると強調されていました。
< 京セラ株式会社 >
京セラ株式会社グループが生産する太陽電池によるCO2削減量は、2004年で約38万トンに上り、2007年には約136万トンに拡大する予定とのことです。太陽光発電事業に関する課題として、日本は太陽電池の生産量では世界第一位であるが、導入実績ではドイツに劣ること、世界に冠たる太陽光発電産業を確立すべく、長期的な導入目標を早期に具体化する必要があることが挙げられました。また、固体酸化物形燃料電池の開発が進められており、早期の実用化が期待されるところです。
< 神戸市東水環境センター >
神戸市東水環境センターは、下水汚泥から発生する消化ガスを精製し、都市ガスとほぼ同品質でメタン98%の天然ガスである「こうべバイオガス」を再生しており、これを自動車燃料として活用した試験走行が重ねっれています。平成18年度以降、市バスや公用車の燃料として実用化していくとのことでした。
< 尼崎市役所 ~アスベスト意見交換~ >
尼崎市役所では、アスベスト問題について、尼崎市、株式会社クボタ及び「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」とそれぞれ意見交換等を行いました。