10/20
2016
「8年半ぶりの代表質問」
こんばんは。
昨日の参議院本会議で代表質問に立ちました。
なんと8年半ぶりの代表質問です。この間、安保法制の反対討論や特定秘密保護法案での委員長解任動議等では登壇していますが、いずれも強行採決等で国会が異常事態でした。久々の静かな状況での本会議です。
議題は、昨年のCOP21で採択されたパリ協定です。
パリ協定は、温室効果ガスの主要排出国すべてが参加し、産業革命前からの世界平均気温の上昇を2℃未満に抑えることを目的としたもので、アメリカ・中国・インド・EU等が批准し、11月4日発効することとなりました。11月7日からモロッコのマラケシュで開催されるCOP22で、第一回締約国会議CMA1が開かれます。
実は、CMA1に協定締約国として参加するには、昨日10月19日に批准が必要でした。しかし、政府が閣議決定し、国会に提出したのが、先週の火曜日。あまりに遅すぎます。
5月の伊勢志摩サミットでも「年内批准」を宣言したにも関わらず、9月には米中同時承認、インドやEUの動きも見誤り、パリ協定の発効に日本が間に合わないことは、外交失政と言わざるを得ません。いまだに国内手続きを終えた国がなく、アメリカの2人の大統領候補も反対を表明しているTPPを優先させて、国会が混乱している姿は滑稽ですらあります。
最近の気候変動による被害の状況、脱炭素社会への変革の動きを紹介しながら、長期目標へのコミット、2030度年に2013年度比26%削減という中期目標の引き上げ、再生可能エネルギー推進の具体策、市民参加等々について、外務・環境・経済産業の各大臣に質問しました。
気候変動問題とグリーン経済への取り組みをライフワークとしてきた者としては、パリ協定の発効に我が国がかやの外におかれたこと、第一回締約国会合にオブザーバーでしか出席できないことは、非常に残念です。しかし、早期に批准して、再生可能エネルギーの導入拡大、気候変動の緩和・適応につながる技術開発等を早急にすすめることが今の世代の政治の責任だと考えます。
なお、質問の動画は、参議院HPで見ることができます。
今日は外交防衛委員会に出席。パリ協定の趣旨説明を聞きました。来週から審議に入る予定です。
一方、衆議院では、TPP特別委員会でのあまりにも乱暴な与党側の運営に与野党の攻防が激しさを増しています。