09/25

2014

「福島を視察しました」


今日は党本部を離れ、兼ねてより予定していた福島に行ってきました。
震災後、官邸を離れてからも、毎年欠かさずお伺いしていますが、今年は国会日程等の都合で、今日になりました。

朝から新幹線で福島に入り、まず、飯舘村の菅野典雄村長を表敬しました。
飯舘村は、計画的避難区域の設定の際に大変御苦労をおかけしましたが、今なお全村避難が続いています。その中で一番の課題は、昨年と同様、除染だそうで、毎日約5000人が作業にあたっていますが、予定よりも遅れているとのこと。他方で、再生可能エネルギーへの取り組みをされており、10メガの太陽光発電の工事が進められています。
また、当初から村外の対応にも取り組んでこられ、先月末から原発被災者向けとしては最初の復興村営住宅への入居が始まりました。
菅野村長から、世代・性別・地域によって感じ方がそれぞれ異なる「心の分断」という放射能災害の特異性について言及があり、単なる賠償から生活支援・不安解消制度への転換について話がありました。その復興住宅(飯野町団地)にも立ち寄りました。

その後、同じく計画的避難区域として山木屋地区の避難をお願いした川俣町に向かいました。古川道郎町長は現場の声を何度も届けてくださり、官房副長官時代に非常に助けていただきました。
川俣町でも除染が課題となっており、なかでも国直轄地域とその他との手当て差のために必要な作業員が集まらないとの話がありました。
古川町長とご一緒に、山木屋地区の除染土壌の仮置き場や除染済み田んぼでの稲作などを拝見した後、避難住民の仮設住宅にもお伺いしました。毎年お伺いしているので、私のことを覚えていてくださる方も多く、皆さんが自宅への帰還を待ちながらも、お元気にされていて嬉しかったです。仮設住宅と同時に併設されたコンビニにも顔を出し、開業式でお会いした若い店長が頑張っている姿も拝見しました。

午後には、福島県庁で佐藤雄平県知事を表敬訪問しました。
佐藤知事とは参議院議員の同期当選の関係でもあり、震災対応では連絡を取り合いながら、前線で本当にご尽力いただきました。来月の知事選への不出馬を表明されたこともあり、改めて、この間の取り組みへの感謝とご慰労を申し上げました。

その後、復興庁の福島復興再生総局を訪問し、現状の報告をうけました。
今回は時間の関係で、福島第一原発や中間貯蔵施設の予定地等へは行けませんでした。除染は進捗しながらも帰還までの時間はまだ先であり、福島第一原発は廃炉に向けて気の遠くなるような闘いが続きます。まだまだ福島にご苦労をおかけしています。

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