05/28
2011
「フランスG8報告です!」
皆さん、こんばんは。
今、フランスは昼過ぎです。
総理とともに、フランスへの公式訪問、OECDの記念式典への参加、G8サミット出席をしており、今日はサミット2日目です。
サミットでは、各国から、日本の大震災へのお見舞いと、これほどの大災害においても冷静に行動する日本人の姿、不屈の精神に対する深い感銘と賞賛の言葉が続きました。
仏公式訪問では、フィヨン首相、サルコジ大統領との会談は、非常に和やかな中で行われ、日仏外相戦略対話の合意など建設的な議論がなされ、今後の日仏の協力関係が一層強まることは間違いないと感じられるものでした。
また、日本の総理が歴史上初めて出席したOECD設立50周年記念式典では、総理は、クリントン米国務長官、フィヨン仏首相、バローゾEU委員長とともに、お祝いのスピーチをされました。
このスピーチの中で、総理が、世界中からの震災に対する支援、そして貧しい国々の小さな子どもたちまでもが、お小遣いを削って寄付をしてくれたことに対する御礼、そして、「世界との絆や連帯を感じた」と言われ、少し間を置いて深く感謝をされた時、各国首脳や閣僚で超満員の会場から大きな拍手が巻き起こり、なかなか鳴り止まないという印象的な場面がありました。
さらに、総理が「震災は多くの村や町を破壊しました。しかし、日本人の心まで破壊することはできませんでした。日本は必ず復活します。OECDとともにこれからも国際貢献に取り組んでいきます」と言われた時にも、会場中に温かい空気が流れたことを感じたのは、私だけではなかったと思います。
その後、オバマ大統領との日米首脳会談は、震災後3度電話会談をされたこともあり、1時間にも及び、終始和やかで、9月初旬の総理訪米を合意。21世紀の日米同盟をさらに深化させることで一致しました。
また、G8サミットですが、総理は2度目の参加で、各首脳とはすでに旧知の間柄であり、大変リラックスした様子でした。
総理のG8冒頭発言は、大震災の支援への謝意や原子力の安全性を高めるための事故調査・検証委員会の設置の説明、日本の今後のエネルギー政策に関する4つの柱等についての言及でした。
この発言の中で、自然エネルギーの発電電力量に占める割合を2020年代のできるだけ早い時期に少なくとも20%を超える水準となるよう、技術革新に取り組むことも表明しました。
今日は、朝から、日英、日独首脳会談がG8サミットのセッションの合間を縫って行われており、これらも非常に和やかな雰囲気の中で行われ、建設的な議論が展開されました。
まだ、日露首脳会談も予定されています。明日には日EU定期首脳協議が行われる予定になっており、今晩遅くに、空路ブリュッセルに移動しなければいけません。
各省庁のスタッフも夜を徹して懸命に作業をしてくれていますし、是非この海外訪問が、日本にとって新たな再生のスタートとなり、国際的な信頼が高まる一つの契機になればと心から願っています。
05/24
2011
「フランスへ出発」
皆さん、こんにちは。もうすぐ、フランスに出発します。
先週の週末は日中韓の首脳会談が行われました。
土曜日には、中国の温家宝首相、韓国の李明博大統領がそれぞれ宮城県内の被災地を訪れ、その後、福島県の避難所に激励の訪問をされました。総理は福島県の避難所で合流し、佐藤知事とともに、福島産の果物や野菜を食し、被災地の皆様に激励の言葉をかけられました。大変温かい雰囲気の訪問でした。
翌日には、二国間会談や日中韓サミットが開催されました。私も同席させていただき、バイ・マルチともに実り多い建設的な会談となりました。中韓両首脳の福島訪問は、日中、日韓にとって未来志向の関係構築にとって大きな礎となったように思います。
一方で、政府は、国家公務員の給与削減をめぐる労使交渉をおこなっています。
人事院の勧告に基づかず、給与を10%カットすることで合意に達しました。これは、1948年の人事院勧告制度創設以来、初めてのことです。政府としては、現状の経済情勢や、震災復興、さらには財政赤字に鑑みての取り組みです。もちろん、労働基本権を公務員に付与するという、かねてからの方針についても合意しました。
また、震災前から検討していた社会保障と税の一体改革についての議論も精力的に再開しています。この問題は、長年にわたって先送りしつづけてきた課題です。6月末のとりまとめに向けて、しっかりと議論を重ねていきたいと思います。
さらに、本日、東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会の設置を決めました。今回の検証は国際社会の関心も高く、政府としては、透明性の高い委員会にするべく、協力していきたいと考えています。
さて、今日からフランスに向かい、OECD会合、G8サミット、日EU定期首脳協議、二国間では、フランスへの公式訪問をはじめ、日米、日独等の首脳会談も予定されています。
かなり濃密な外交日程になりますが、震災後の日本の対応、国際社会への新たな決意等と、充実した外交成果をあげて参りたいと思います。
<追記>
5月22日で、飯舘村や川俣町をはじめとする計画的避難区域の発表から1か月になりました。この間、それぞれの町や村で、住民の方々、首長をはじめ職員の皆さんにもご理解とご協力をいただいています。ご苦労をおかけし、本当にお詫びを申し上げます。
一方で整然と避難をされていることに敬意を表します。この計画的避難区域では、放射線量の低い地域の企業等の操業や、飯舘村から強い要望のあった特養施設の運営等、住民の皆さんの安全を十分に考慮した上でのいくつかの弾力的な対応もとりました。
国から派遣された職員も一生懸命それぞれの町に寄り添って頑張ってくれています。こういった状況を見るにつけても、一日も早い原子力発電所の安定を願う毎日であることには変わりありません。
05/23
2011
社会保障改革に関する集中検討会議
「第8回 社会保障改革に関する集中検討会議」に出席しました。
総理から、社会保障改革の柱として、「子育て支援強化」・「非正規労働者への社会保険の適用拡大」・「制度の縦割りを超えた自己負担「合算上限制度」の導入」の「安心3本柱」について検討を進めることの指示がありました。
6月末のとりまとめに向けて、さらに議論を深めて参ります。
05/22
2011
日中韓サミット
中国の温家宝・国務院総理、韓国の李明博・大統領が来日し、第4回日中韓サミットが開催されました。
サミットに先立って、三首脳はそれぞれ宮城や福島の避難所を訪問されました。
地域の情勢や、原子力安全、防災等をめぐり、日中・日韓首脳会談、日中韓首脳会談等が行われ、日中韓サミット首脳宣言を発出しました。