04/22
2010
ツイッターより(気候変動問題について)
いつもお世話になっております。
ツイッター上で、福山がまとまった発言をしているものについて、こちらでもご紹介させていただきます。
「近い将来、各国が削減目標を達成した場合、地球環境はどうなっているのでしょうか?」への回答
こんばんは。ご質問ありがとうございます。
まずは、現状認識です。オバマ政権の誕生、新興国の台頭、EU諸国の取り組み強化、気候変動に脆弱な国々の危機感等々、気候変動をめぐる国際情勢は、97年のCOP3の時代とは、様変わりの様相を呈しています。
簡単に言えば、気候変動をマーケットとするルール作りの主導権争いと技術革新に伴うライフスタイルの転換モデル競争が、猛烈な勢いで始まっています。
そして質問へのお答え。現在コペンハーゲン合意に掲げている各国の目標達成が、気候変動対策に充分であるとは言えません。しかし京都議定書を離脱した米国、義務のなかった中国がコミットしたことは、両国が世界の排出量の約40%を占めることを考えれば一定の前進です。
まだまだ「近い将来」に望ましい姿の削減量の実現は難しい状況です。中国など新興国の排出量のピークアウトがいつになるのか、その後どんな角度で削減するのか等が重要です。そのために技術革新等に向けて早期の取組みを進めなければなりません。
仮に達成した場合、「削減しなかった」ときの被害、例えば、生態系の破壊、予測を超える規模の異常気象の多発、水質悪化等による水不足の増大、感染症の被害拡大、農作物への悪影響等の回避・抑制につながります。これらは世界のGDPの5〜20%相当と言われています。
もちろん単に地球環境の面にとどまらず、冒頭のように、次世代自動車、スマートグリッド、再生可能エネルギーなど技術革新を伴うライフスタイルの転換と各国のシェア争いという側面もあります。早く動いた国が優位なことは言うまでもありません。ありがとうございました。
04/22
2010
「NTT労組グループ連絡協議会にて講演」
NTT労組グループ連絡協議会の講演会に講師として招かれました。
外務副大臣としての仕事や、最近の外交課題・世界情勢を踏まえた日本のあり方等について講演させていただきました。