04/20
2010
ツイッターより(IPCCについて)
いつもお世話になっております。
ツイッター上で、福山がまとまった発言をしているものについて、こちらでもご紹介させていただきます。
「IPCCの報告書の作成過程(地球温暖化とCO2犯人説)への疑義提起がされてました。どうなんでしょうか?」への回答
少し長くなりますが、お答えします。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)による第4次評価報告書は、130カ国以上の専門家が6年以上にかけて作成しました。450人以上の代表執筆者、800人以上の貢献執筆者、2500人以上による原稿査読が行われています。
評価報告書は包括的かつ透明な仕組みを通じて、専門家と各国政府により構築・検証されています。この仕組みは気候変動政策の決定に際し、科学的信頼性に役立っており、例えばヒマラヤの氷河についての記述は、評価報告書全文にはありますが、政策決定者向け要約にはありません。
ハックされたメールの中で科学者があまり適切でない言い方をしていた部分もあるし、報告書の一部に間違いがありました。しかし、発覚後に行われたいくつかの外部機関によるレビューでは、今回のミスにより気候変動の科学が覆されることにはならないとの結論が出されています。
今回の誤りのために、IPCCの権威や報告書に記載された知見全体を覆すものではありません。気候変動が現実に起こっている以上、現代の私たちにとっても、未来の子どもたちのためにも、看過してよい状況ではないと考えています。
引き続き、積極的な対策に取り組まなければいけないと考えています。ご質問ありがとうございます。